日本会議広島における活動の記録です
東広島市民文化センターアザレアホールにて、日本会議広島東広島支部主催により、政治学博士でテレビなどへの出演も多い、ロバート・D・エルドリッジ氏による時局講演会が開催され、150名の参加者があった。
まず黒瀬町出身のシンガーソングライター・神南氏による国歌独唱の後、中原支部長の挨拶があり、続いて今回の講師招聘に尽力された中丸 啓 前衆議院議員から講師紹介があった。
「トランプ新政権でどうなる?! アジアと日本」と題して登壇されたエルドリッジ氏は、綺麗な日本語でそれぞれの項目に分けて講演をされた。

○自身の活動来歴や著書について
「大阪大学准教授であった時に、海兵隊に招かれて沖縄の基地に赴任し、そこで反基地運動団体の平和活動とは真逆の凶暴性と、現地マスコミの偏向性を痛感したため、沖縄の危機を世に知ってもらう本を書いた。また阪神淡路大震災の経験から、日本の災害被災地に対する在日米軍の協力の必要性有効性を説いてきた。そしてそれは東日本大震災での「トモダチ作戦」で現実となった。ただ今後起きうる南海トラフ地震などへの対応に関し、自治体との体制構築はまだ不十分である。」
○アメリカ大統領選挙とトランプ政権について
「民主党に偏向していた既存のメディア等を、国民が否定した点では民主主義の勝利ともいえるが、健全な野党やメディアが存在せず、政治献金が政策に大きく影響し、また当選した大統領が、憲法や制度などを根回しもせず唐突に否定する行為を行っているなど、アメリカは民主主義が機能していないといえる。」
○日米関係について
「トランプ政権のような不安定な政権に対し、安倍政権は密接な関係を構築しようとしているが、共倒れにならないよう、少し距離を置くようにした方が良いと思う。シリア空爆への賛同の速さは、かえって危険である。TPPのアメリカ離脱に対しても、日本の役割を期待した諸国に対し、ただちにアメリカ追従ともとれる発言をしたことは大きなマイナスである。日米同盟に関しては、この同盟が世界の中で有益な財産として認識されている事を考えれば、当初トランプが言っていた在日米軍駐留費の100%日本負担はあり得ない話である。尖閣問題に対しアメリカは防衛上は日本の味方だが、領有権の面では中立な立場である。海兵隊時代に日本領の正当性を書いた本を出したが、この件ではクビにならなかった。残念ながらどうやら組織中枢に読まれなかったようだ。」
○アジア情勢について
「現在は中国に有利な方向で進んでいる。一帯一路構想が進んでいる事は中国の勝利である。中国の姿勢は、アメリカをアジアから追い出し、日本を弱体化し、台湾を苛める事であり、その方法として、軍事を強化するとともに、外交・経済でフィリピンやタイやオーストラリアなど各国に影響力を拡大させ、アメリカに対しては友好な振りをして、本心を誤魔化す事である。もっともこれに関しては、現政権のアジア主席部長は私の友人であり、本人も中国で記者をしていた時代に中国政府に随分と苛められたので、簡単には騙されないだろう。韓国は政権の正当化に反日を利用するなど未熟な体制が続く。北朝鮮は現政権がなくなる事には激しく抵抗するので平和が訪れるのは遠い。ロシアは安倍政権を翻弄するだけで、頼りにする相手ではない。」
○日本の外交姿勢について
「哲学や戦略が無く、根拠のない希望を持って先送りにし続け、手遅れな状態になる事を繰り返している。主体性をもって対応していかないと、空白部分は中国に埋められてしまう事になる。」

最後に参加者との質疑応答の時間が設けられ、様々な問題に対し発言が交わされた。
○参加者との質疑応答の一部
問「尖閣においては現状維持とすべきという米政府と密約があったと思いますか?」
答「あったかもしれない。尖閣への公務員の常駐や灯台・避難港の設置は軍事ではなく国際公共財なのだから問題とならないと思う。」
問「日本の有事の体制に不安はありますか」
答「不安だらけ。防衛大臣が軍事に精通した者でなかったり、20年余りで30人が就任している事は異常だと思う。」
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- 2017/05/15(月) 18:57:32|
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